症例について
初診時
上の前歯が前に傾いており、一列に並んでいませんでした。また、下の前から2番目の側切歯が両側とも生まれつきなく(先天性欠損)、歯と歯の間に隙間が空いている状態でした。そのため、上の前歯と下の前歯も噛み合わず、機能的な問題も認められました。
治療方針
下の側切歯は生まれつきない頻度が全体の歯の中で4番目に高く、数字にして1%弱と言われています。上下の歯の数が合っていないために前歯で物が咬みづらくなっていたので、傾いている上の前歯を治して機能的に咬めるようにするために上の左右の小臼歯を抜歯することとしました。上の前歯は傾きが大きかったため、確実に傾きをコントロールするためマルチブラケット装置と矯正用アンカースクリューを併用しました。